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2007年度 Vol.2 (2007年10月現在) 禁無断転載
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灯油需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ灯油相場-オムニコ-
 
灯油需給のポイント Market analysis from supply and demand
 近年の原油高の影響による価格高騰を受け、国内の灯油需要は減少傾向を辿っています。しかし、輸出が増加傾向にあるため国内需給に大きな緩みはありません。これから冬の本格的な需要期入りを控え、需要動向や市況の動きに一段と注目が集まりそうです。
 
原油高で小売価格の高騰続く
オムニコ  灯油小売価格の高騰が続いています。石油情報センターによると、灯油店頭価格の全国平均は2007年10月、18リットル当たり1509円となり1年ぶりの高値を記録しました。年初からの上昇率はおよそ10%に達します。過去最高値は昨年9月の1541円ですが、今後、原油高が続けばこの価格を上回る可能性があります。
  しかし、小売価格の高値推移が長引けば需要減退は避けられないでしょう。国内の灯油販売は2007年8月まで13ヵ月連続の前年割れとなり、2006年10月から2007年3月の需要期には、最盛期でも最大で同30%弱のマイナスと著しく低迷しました。灯油のコストメリットが薄れたことで、エアコンなどへの暖房シフトが続いています。また、全国的に記録的な暖冬に見舞われたことも、灯油需要の減少に拍車を掛けました。
  このほか、環境意識の高まりも影響しているとみられます。最近は地球温暖化の要因とされているCO2の排出削減への取り組みが広がり、オール電化住宅が普及して灯油離れが進んでいることも灯油需要低迷の大きな要因といえるでしょう。
 
在庫低水準で供給不安の可能性
オムニコ 灯油在庫は2007年6月以降、前年割れが続いています。石油連盟の週間統計によると、10月20日現在の全国の灯油在庫は約439万キロリットルで、前年同期比ではおよそ19%のマイナスとなっています。昨年急増した反動もありますが、他の年と比較してもこの時期の在庫量としてはかなり低めの水準といえるでしょう。
  現在のところは本格的な需要期にまだ入っていないため、供給不安をもたらすには至っていませんが、今後は需給ひっ迫懸念につながる可能性もあり、注意が必要です。先物相場も需給を敏感に映す期近は2007年10月、2006年1月以来1年9ヵ月ぶりの高値を回復しています。
  灯油は主に暖房向けの燃料に使用されるため、その需要動向は、天候(気温)に大きく左右されます。下の「冬の気温と灯油販売量」のグラフにも示されているように、気温が低下すると販売が増加、気温が上昇すると販売が減少するのが明白です。前述したように、需要低迷の要因は小売価格高騰の影響が大きいといえますが、天候の変化はやはり無視できません。
 
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過去の動きから学ぶ灯油相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の灯油相場の特徴
2005年:年初は全国的に冷え込みが厳しくなり需給がタイト化。原油高も影響し、4月以降、連騰
2006年:原油高騰を受けて騰勢を強める。7月には上場来最高値を更新。その後、原油安に伴い急落
2007年:原油高を背景に1月から回復基調を強める。7月には1年ぶりに7万円台を回復
 
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●中間留分(Middle Distillates)中間三品
原油の蒸留・精製の過程では、灯油、軽油、A重油は、中間に順序するため、中間三品、中間留分と総称されることがある。ここではA重油は、B・C重油とは異なり、殆ど軽油に近いものとして扱われる。最も軽質なガソリン、ナフサと、最も重質なB重油・C重油に対して、「中間」という意味。また、灯油に近いジェット燃料を含めて中間四品と言うこともある。
 
7月に1年ぶり高値回復、10月も上昇
 東京灯油先限は2007年7月、1年ぶりに7万円の大台を回復しました。その後は8月下旬まで下落基調が続きましたが、再び回復基調を辿り、10月にも7万円台に迫る展開となりました。相場上昇の背景は原油価格の高騰です。NY・WTIは10月に一時90ドルを突破、中東産原油も80ドル手前まで上げ、灯油相場の回復を促しました。
  しかし、10月に天井を打ったことで、7万円付近での上値抵抗感の強さを改めて確認しました。今後の上昇局面においてもこの水準が上値目処として意識されてくるでしょう。
 
中長期的な上昇トレンドは不変
 7万円付近が上値抵抗線となっている東京灯油先限ですが、長期的な上昇トレンドは不変とみられます。その大きな特徴として挙げられるのは、@下値切り上げ傾向、A上放れを示唆するトレンドラインの2つです。Aについては、2007年7月、10月高値を結んだラインと下値どうしを結んだラインが描くトライアングルが、保ち合い上放れにつながる可能性を示しています。
  ただし、今後下落基調が続いた場合は、トライアングルではなく7月高値と10月高値がダブルトップを形成して弱気な展開となるでしょう。
 
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