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2009年度 Vol.1 (2009年11月現在) 禁無断転載
編集・制作: 株式会社 オーバルネクスト
当カタログは投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資は投資家ご自身でなさるようお願いいたします。
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灯油需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ灯油相場-オムニコ-
 
灯油需給のポイント Market analysis from supply and demand
 近年、原油価格の高騰により灯油の小売価格が上昇したことから、他の暖房燃料に対する価格優位性が薄れており、灯油の需要は低下しています。需要減少を見越して、2009年は在庫が低水準で推移しています。
 
灯油需要は年々低下傾向
オムニコ 灯油の需要は気温に左右されやすく、ガソリンや軽油に比べて季節性が顕著な燃料です。春先から秋口にかけて、その冬に備えて在庫の積み増しが行われて、在庫は10月ころにピークを迎える傾向があります。需要は夏に最も少なく、冬場にかけて増加して、冬場の需要は夏場の5倍に達することもあります。
 近年は原油価格の高騰で、暖房用燃料が電気やガスなど他の燃料へ転換するいわゆる燃転(燃料転換)が進んでいます。オール電化住宅も近年増加傾向にあります。こうした点から冬場の灯油需要は減少傾向にあります。下記のグラフからも冬場のピーク時の灯油需要が年々減少していることが見て取れます。
 
オムニコ 昨年7月に原油価格が147ドルまで上昇した後、灯油の店頭小売価格はピークをつけ、その後は下落していますが、いったん進んだ灯油離れが元に戻るのは難しい状況です。  
 国内での製品需要が低迷していることで元売り各社は減産を強化しています。灯油の需要は原油高による燃料転換の影響で減少傾向にあることで、冬場の需要期を控えた灯油在庫の積み増しも進まない状況となっています。今年10月末時点での灯油在庫は300万kl強にとどまり、昨年の400万klに比べて25%も低い水準です。また、2006年の530万klと比べて43%も低くなるなど、在庫水準からも灯油離れがうかがえます。
 
気温次第で需要増加の可能性も
オムニコ 従来、冬場の気温の低下は灯油需要の増加を意味していましたが、原油価格の高騰により、気温低下が灯油需要増加に結びつきにくくなっています。
 灯油の需要に関しては悲観的な材料も多いのですが、国内最大の需要がある北海道や東北地方などでは灯油への依存度は比較的高く、前年に比べて灯油価格が大きく下落したことで、冬場の気温次第では需 要が盛り返す可能性はあります。  
 また、元売りが極端に在庫を絞っていることから、急激な気温の低下による需要の急増といった事態になれば、在庫が減って、価格を下支えする要因となるでしょう。
 
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過去の動きから学ぶ灯油相場 Technical analysis of recent market trends
2007年以降の灯油相場の特徴
2007年: 原油高を背景に上昇基調が続く。夏場に修正安となるが、年末にかけて再び上昇する。
2008年: 原油が史上最高値をつけた7月までは急騰。その後は原油の急落に追随して大幅安。
2009年: 原油が30ドル台で底入れしたのに追随して上昇基調へ。6月以降はもみ合いとなり、伸び悩みを見せている。
 
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●中間留分、中間三品
原油の蒸留・精製の過程では、灯油、軽油、A重 油は中間に位置するため、中間留分、あるいは中 間三品と呼ばれる。ここではA重油は、B重油・C 重油とは異なり、軽油に近い油種として扱われる。 最も軽質なガソリン、ナフサと、最も重質なB重油・ C重油に対して、その「中間」に位置するという意味。
 
年初からは徐々に上昇傾向
 東京灯油先限は、昨年7月の原油高騰時に史上最高値となる12万円強まで上昇しました。その後、原油価格の暴落、金融市場の混乱、世界的な景気悪化で、一時3万円強まで下落しました。今年の春以降は、おおむね45,000〜55,000円のボックス相場となっています。
 原油価格が年末にかけてさらに上昇するようなら、灯油価格はこのボックス圏を上に抜けて6万円まで上昇する可能性が出てきそうです。
 
冬場の気温低下に期待
 近年、原油高の影響による小売価格の上昇で灯油需要は低下傾向にあります。価格が下落するようなら需要は盛り返す可能性もあります。ただ、原油が堅調な推移を続けて、灯油価格も上昇するようなら、需要低迷要因となるでしょう。
 原油価格が落ち着いた動きを見せるか、下落して、かつ気温が低下することが灯油需要の回復につながりそうです。今後も価格水準と需要のせめぎあいが続くことになるでしょう。
 
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