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2008年度 Vol.1 (2008年8月現在) 禁無断転載
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灯油需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ灯油相場-オムニコ-
 
灯油需給のポイント Market analysis from supply and demand
 灯油の需要期は10〜3月までで、現在は不需要期です。ただ、コストの大半を占める原油の急騰により、灯油も連動して価格を押し上げる展開が続きました。小売価格高による需要の減少が限定的なものになるか否かは、原油相場の動向にかかっています。
 
暖冬により販売量は減少、気になる今年は?
オムニコ 灯油は典型的な季節商品であり、天候(気候)が価格の大きな構成要因となります。厳冬だった2006年は在庫積み増し、販売量ともに大きく伸びましたが、2007年は暖冬だったことから販売量が大幅に低下しました。気になる今シーズンですが、気象庁によると、今年の8月〜10月期の全国平均気温は例年よりも高く、今冬も全国的に気温が例年を上回ると予想されています。そうなれば、販売が減少し、需給緩和→価格の下落へとつながっていくでしょう。
おそらく暖冬が予想されている今年の在庫積み増し量は、例年に比べて低くなるでしょう。そういった状況で、突発的な大雪などにより急激に気温が下がれば、需給逼迫から価格は上昇します。目先の気温を把握しておくことが、灯油市場の把握につながるのです。
 
小売価格は、原油高から史上最高値を更新
オムニコ 2008年、原油相場の急激な上昇に伴い灯油の小売価格は記録的な上昇に見舞われました。石油情報センターによると、灯油の店頭価格の全国平均は、7月に18r当たり2300円となり、前年同期比で842円(約58%)と大幅な上昇となりました。これは1987年の調査開始以来の最高値です。この価格高から冬の需要減少が顕著になるとの観測もありますが、7月初旬から原油が急落を始めたことにより、8月18日の週間価格調査における灯油店頭価格は下降に転じています。このまま原油が下落すれば、灯油価格も下落することになるでしょう。
 
電気への需要シフトは加速する
オムニコ 少子高齢化や二酸化炭素排出の抑制の動きなどから、全国的に灯油離れが顕著です。石油情報センターの最新調査(2008年3月発表)によると、暖房用として灯油を使用する世帯は、全調査期間を通じて劇的に減少しています。一方、同調査において他エネルギーから「電気」への需要シフトが多いことも明確です。東京電力によると、新築住宅におけるオール電化戸数は、2004年末の11万2000戸から2008年7月には50万戸以上とおよそ4年間で4.5倍弱の規模に急増しています。
 将来的な国内の人口減少やさらなる環境保全の動きを加味すれば、国内灯油の需要は今後も減少を辿ると想定できます。
 
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過去の動きから学ぶ灯油相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の灯油相場の特徴
2006年:原油高騰を受けて騰勢を強める。7月には上場来最高値を更新。その後、原油安に伴い急落
2007年:原油高を背景に1月から回復基調を強める。7月には1年ぶりに7万円台を回復
2008年:原油高騰を受けて急上昇。7月には12万円の大台に値を乗せ、上場来最高値を更新。その後、原油安に連動して急落
 
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●中間留分(Middle Distillates)中間三品
原油の蒸留・精製の過程では、灯油、軽油、A重油は、中間に順序するため、中間三品、中間留分と総称されることがある。ここではA重油は、B・C重油とは異なり、殆ど軽油に近いものとして扱われる。最も軽質なガソリン、ナフサと、最も重質なB重油・C重油に対して、「中間」という意味。また、灯油に近いジェット燃料を含めて中間四品と言うこともある。
 
2008年7月初旬に最高値更新後、急落
 東京灯油先限は2008年7月4日に12万960円の上場来最高値を記録。背景には地政学的リスクやドル安により急騰した原油がありました。しかしその後、原油がドル高と先進国需要の減少などにより急落。連動して灯油も地合いを緩め、8月中旬には9万円台前半に値を沈めました。最高値から8月15日の安値9万1290円までの下落率は約25%。調整の限界とされる3割安に接近していることから、下値は限定的と考えられます。ただ、今後本格的に上昇するか否かは、原油の動向、ひいてはドルの推移にかかっています。
 
上昇局面では10万円の抵抗線に注目
 基本的に原油の動向に左右されますが、この次期は冬場の需要期という季節要因が加味されるだけに、買い方有利の市場環境が形成される可能性が高いです。仮に原油が下落した場合も、コスト安から灯油販売価格の低下が助長され、消費者マインドは上昇するでしょう。そうなれば期近主導で底堅い動きになると予想されます。チャートを眺めると、8万円、9万円、10万円と1万円ごとの大台が大きな節目となっていることが分かります。目先は10万円の抵抗ラインが第1の上値目標となるでしょう。
 
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